昨日は師匠(心の)Lou Reed の命日だったのだが、うっかり居酒屋に行ってしまった。
ので今夜は聴いてます。’82年の作品「ザ・ブルーマスク」。Louのソロアルバム、横綱が トランスフォーマー だとしたら大関級には ニューヨーク や ベルリンが挙がるのでは。 そしてファンの個人的愛聴盤としては コニーアイランドベイビー や、この ブルーマスクを推す方が多いのでは? また勝手にソングレビューします。
M-1、Louの師匠であるデルモア・シュワルツ氏の事を唄った4コードのシンプルな曲。淡々と始まるがクレッシェンドに盛り上がりバンド・サウンドの醍醐味を感じられる。隠れた名曲。
M-2、「女が好きだ」と Louが唄うと説得力がある。耽美的だが野太い演奏。フェルナンドのベース(フレッドレス)が効いてる。 M-3、アルコール依存症の悲哀をコミカルに綴ったミドルテンポのR&R。この軽妙な3コード感は アルバム、ニューヨークに繋がってゆく。
M-4、アメリカの影、闇の世界を描かせれば天下一品。Louの十八番。この曲、最初から最後まで静かに妖しいまま。これもセンス。
M-5、Velvetsの廃退的世界とハードロックの破壊力が交差するデンジャラスなタイトル・トラック。プロフェッサー、ロバート(Gu.)の踏み荒らすワウとLouの下品極まりないヘタウマギターとの狂喜乱舞!。
M-6、MTV全盛期には Dylanも Neil Youngも Louも苦労していた事かと。この曲、わたくし中学校時代に耳にしました。さっぱりわからんかったが今は好き。「俺は並の男」奇抜な才能を持つ人間のアイロニー。
M-7、曲はホップだけどコードはややこしくてぼそぼそ唄う低い声。Louのいくつかある側面だが弾き語りのこの曲はアルバム中、際立ってます。実はデモバージョンを採用されているのだ。
M-8、名Live盤、Italy の名演のスタジオバージョンがこれ。ロバート氏、ボトルネックでビュンビュンに弾きまくり。Louにしては高いキーで声張ってます。名唱だと思う。
M-9、ケネディが死んだ日。アメリカ人の大きな悲しみを曲にしてさまになるLouの深さ。バンドの演奏は寸止めの美学。このアルバム、サイコロの目、全てが表。
M-10、アルバム中、ハッピーでゴージャスな一曲。当時の奥様、シルヴィアさんがこの一枚に多大な影響を及ぼした(ジャケデザインも彼女)事が解ります。よい終り、すなわちよい作品。
またまた知らない方には超絶にどうでもよい情報でしたが、Lou Reedを少しでも好きな方には伝えたい思いです。
長々失礼。絶望するな、元気あらばまた会おう。これはなんかのパクリぞなもし。
来月、10日に梅田ハードレインで会おう。