続 ぱぱぼっくす goes on

21世紀の始まりか、20世紀の終盤?あたりに彼らはアルバムを発表する「ぱぱぼっくす」1st だ 

たるたにさとしはギタリストとしてもコンポーザーとしても特異な技量とセンスを秘めていた 

丁寧で繊細な音、英国 Folkやネオアコ 豪快なブースト音、シューゲイザーや Punk ブルーズやハードロックからの影響がほぼ無い いさぎよい いっちょ噛み多ジャンルの私とは正反対 

作曲力となるともぅ、私らのグラウンドでは異質とも言える レイドバックした美メロ 70年代のフォークとポップスを下地に今の感覚で奏でる手法 マサムネ君のようだ 流れる美しい旋律(跳ねない攻めない)だが泣きは無い 全てが絶妙なのです それぁ皆注目するわ 

1st から数年経ち、メジャーからアルバムを出す その頃少々疎遠になっていたのでリアルタイムでの認識はおぼろなである しかし!長居の商店街のスピーカーがら「雨もよひ」が流れた時の驚愕と歓喜は忘れがたい 嬉しかったなー 誇らしい気分だった 

それから共演することもなくなり、ほどなく私は親事情で音楽活動を控え(その間に「僕のものになれ」発表か…) 2014年あたりからぽつぽつ会う様になった ドラムスはたかちん 私の認識が遅いだけで彼はもっと早く参加していたのでしょう たかちんのプレイで唄えたらどんなに爽快だろう と、思わせるドラミング 曲の表情が多彩になる 

その頃だったか、タルさんはえらく瘦せていた 顔が険しい怖い 「間違っていたらすみません、たるたにさとしさんですよね?」と声掛けたら苦笑していた のち、自然によく会う様になり、茨木に居を構えてからはよくお邪魔になった タル特製料理はどれもこれも美味しく、酒がすすむ 幸せな時を過ごさせて頂いた 

ムジカジャポニカやハードレインでのぱぱぼっくすのLIVEによく足を運んだ ワンマンやたるたに祭り 皆ボーダーシャツは壮観だった 十三の Bar ねじでぱぱぼっくす三人各々のソロステージも忘れがたい ごく初期の曲「雲の行方は?」のアウトロが延々と続きマーキームーン(あるいは wilcoの miss understood)化した時は喝采ものだった さわださんの延々オモシロ MCに無言で「うんうん」うなづくたるたにさとし コントやん! 

ジョージは「all things must pass」と言うたが、私は言おう「all things must remain」 

我らの心のたるたにさとし あと少しだけ傍にいて 今日もみんなの頭の中に「僕のものになれ」や「このゆびとまれ」が鳴り響く 

右端にギブソンを抱えた仏頂面の優しい男 真ん中でたかちんのドラムスが歌っている その横のさわだともこが「今しかない!」のブレイクで右手をあげる

見えづらいが、真ん中が少年の様なタル青年

DJ タル ケミカルで妖しい(撮り方のせいですm(__)m)