お酒はぬるめの癇がいい 肴は炙った烏賊でいい 遠くで汽笛が鳴ればいい あかりはぼんやり灯りゃいい
…だっけかな 舟唄の冒頭
素晴らしい 素晴らし過ぎる! 穏やかなる断定 人生観に裏打ちされた歌詞 八代亜紀が決定されたと言うても過言ではないのがこの「舟唄」
私の判断基準は良い悪いではない 「カッコイイか否か」である 文句なしにカッコイイ言葉だ SSWより歌謡曲の歌詞に影響を受けたショーガキなのです(おそらくミッキー大畠も) 私の持ち歌どーでもいい曲 No.1 に輝く「my room 居酒屋」に舟唄は出現する そう、私のこの唄好きは本気なのだ
初めて耳にした八代亜紀ソングは確か、おんな港町 あたりだった様な気がします
変わった演歌だと思った 太いしわがれ声にお涙頂戴のしつこさは無い どこかファニー こぶしを廻しまくる都はるみ、切々と歌い上げ過ぎて化けて出そうな石川さゆり その大勢の民謡フレイバーな演歌歌手とは一線を画すのが八代亜紀だ
私が三歳の頃「なみだ恋」でようやく売れたらしい 2年間も下積みドサ回りだったのだ あの大歌手が
親父が大ファンでLPレコードを持っていた さっき押入れの段ボールから発掘した なみだ恋、愛の執念、鷗の来る町 等々16曲収録 一曲としてマトモに聴けやしない
親父よ、レコードは大切に保管しろ! ここまで針の飛ぶレコードは聴いた事がないぞ! 早速洗う 乾いたら聴こう
このLPの頃はだいたい20代前半の亜紀さん 濃い お化粧濃い レコード大賞取った頃に出演された「徹子の部屋」を見た だいたい30代前半の亜紀さん とてもおキレイである(小学生の私にはおばさんに見えた あの松坂慶子ですら、そう見えた)
大ヒットした「雨の慕情」で大賞 これまた素晴らしい曲と歌唱 短調な旋律がなぜか心浮き立つメロディーになる魔法 歌うことが好きで仕方ないらしい「私は恵まれ過ぎてる」から「唄は悲しいものを歌いたい」らしい
全てが規格外だと思う ずーーーーっと歌って頂きたかったのだが、叶わない願いになりました ご冥福をお祈りいたします
「なみだ恋」の様な曲が書けたら私もそこそこのコンポーザーなのでしょう かなり頑張らんとあかんが、いくつになっても目標は掲げたいし、ノンジャンルの作り手でありたいね
しかし親父は八代亜紀のどーいうところが好きやったのかしら これまた知る術、なし まぁあの朴念仁がLPを買うくらいやから相当でしょう だはははは ではでは皆様、ごきげんよう また何処かで