そして盛岡

「二泊したかったなぁ」なんて言い合い久慈を去る 

たどり着いたは宮古 

この町の名前は子どもの頃から知っている ごくごく初期の亀有の両さんの漫画に「松吉」という歌手志望のトッぽい若者が出てくるが、失意のうちに故郷へ帰る その町が宮古 少し感慨深い 

三陸海岸の海がキレイで便利そうな小都会だ うろうろ歩いたがスナックが多い さぞかし海鮮も旨かろう しかし通過タウンなので蕎麦をたぐり(岩手の蕎麦は少々黒めで喉ごし良く細い)バスに乗る 

向かうは盛岡 

二時間かけて到着 岩手県、広いなー 山を背後にだんだん街と化していくのが楽しい とうとうと流れる北上川を渡れば盛岡駅だ 駅前に燦然とそびえ立つホテルに当宿 …私ら夫婦の年収からすれば身の程知らずだが、たまには良いでしょう 

13階から街を見渡す 広くて緑が多くて美しい 街中でも空気が澄んでいる 一体私は山に囲まれた程よく大きな街が好きだ 山形市しかり、長野市しかり 

盛岡タウンの居酒屋を調べまくったが「ホテルが推してるこの店にしよう」と妻 宿から徒歩一分 

結果、大当たり ジモティで賑わい女性の一人客もこんこんと吞む 肴はなんでも美味しく地酒(全て県内)の種類が豊富! どれも美味い 程良い辛口で米の旨みがサラッと喉に溶ける つまり食中酒に最適 10種類近くあったのでは? 制覇しそうになるが、さすがに酔ってきたのでホテルに帰る 

直ぐ寝たらしいが起きると地酒のワンカップと 500mlのビールを発見 帰ってからも吞むつもりやったんや 

アホやん! でも寝て良かった 朝食バイキングがべらぼうに美味い ひっつみ汁が驚愕の旨さ もちろんおかわり 常備菜、玉子、鮭はもちろん瓶詰めの海鮮まである(県民ならお解りかと) 瓶海鮮、二杯目のご飯にかける わんこそばと盛岡冷麵も頂く いやぁ満腹満足(その身体のどこに入るのだ) 

チェックアウト後は市内観光 

「でんでんむし」という循環バスに乗る 平日やのにたいそうな乗客数 モダニズム建築もカッコいい銀行跡、賢治啄木青春記念館は、なんと無料で見学できる 大阪市やと¥800くらい収ってるで 岩手は太っ腹やなぁ 内容もとても良い 人間「宮沢賢治」と「石川啄木」を時空を超えて感じられます 

街の中心の公園の緑も美しいお城にも上り、でんでんむし(右回り)で駅前へ 名物じゃじゃ麵を食し(妻はキッチリちーたんも)盛岡にお別れ こじんまりした花巻空港も好きだな 

いい街だった 個人的見解だが、関西と縁の遠い街ほど旅行後の想いが深くなる 行った事ない(過去に通過はすれど)庄内の町、弘前、仙台、会津若松、新潟… もっと小さな町にも行ってみたいものです 旅は良い 日常も悪かぁないけどね 

今回前回と個人的手記でごめんなすって 最近天気予報の日本地図、ふと岩手県を見てしまうのです 

ではでは皆様ごきげんよう

 

街の中心にこんな素敵な建物がある盛岡市

不来方のお城の草 寝転びはしないが、せめて靴を脱いで踏みしめる

振り向きざまに「猫のう〇こ踏みなや」 ……だいなしである 55のココロ